土の中から顔を出し始めたクリスマスローズのつぼみ。
福寿草やフキノトウと同じく、つぼみが土の中からあらわれます。
名古屋市内では、1月中頃になると株元にふっくらとした親指大の
つぼみが見え始め、寒い日が続いてもゆっくりだけれど大きくなってゆきます。
このつぼみは昨年1年間、葉がたくさん光合成をして土から水と栄養を吸収
した成果。クリスマスローズは発芽してから2年以上育った株に花を咲かせ、
年数が経って大株になるにつれてよりたくさんの花をつけるようになります。
この時期になるとお客様のお庭や自宅の庭のクリスマスローズの株元を
のぞいてまわって楽しんでいます。
キンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボルス属)。
総称してクリスマスローズと呼ばれていますが、ほんとは1月頃から花が
上を向いて咲く真っ白なニゲル(ニガーとも言います)という品種のことだけを
クリスマスローズと呼びます。
2~4月頃にうつむき加減に咲くのはヘレボルス(ヘレボラスとも言います)
というのですが、「クリスマスローズ」と呼ばれる方がかわいらしくて植物も
そのほうがいい!て言いそうですね(笑)
荒れた土地でも丈夫に元気よく育つ力強さとはうらはらに、うつむき加減に
花咲く姿が愛らしいです。交配により様々な花色・花形が次々に生まれて
きていて、趣味で育種をされている人も多いと聞きます。自分だけの
世界に1つだけの品種を持つという楽しみも持てますね。
寒い冬があるからこそ春暖かくなって一斉に植物たちが目覚めるのを
実感できる。そう思って、冷たい風が吹く中での宿根草など下草の整理や
雪の中でのバラの剪定を頑張る毎日です。