バラ、クレマチス、ヤマボウシ、春の花たちも終わりを告げて、サルスベリ、ムクゲ、ノウゼンカズラと夏の花たちが続々と姿を現してきていますね。
色鮮やかなこの花たちの間でちょ~っと目立たないけれど、こんな植物たちを楽しむ時期でもあるんですよ。
これはアスパラ。もちろん食べるアスパラガスですよ。
地面からニョキニョキ出てくるアスパラですが、収穫せずに放っておくと背が高く伸びてこんな風にフワフワの葉を出します。
早いうちに収穫しないとあっという間に固くなって大きく育っていきます。
その葉の中をよく見てみると小さな丸い物が付いてますね。
「実」です。葉と同じ色だからなかなか気づかないのだけれど秋に赤色に熟してくるとまたかわいらしいです。
アスパラには雄株と雌株があって、雄株の方が良いアスパラが収穫できるので雄株を育てた方がいいのですが、雌株を育てると花が咲き実が成るので広い場所がある方は1株くらい試しに植えてみても楽しいですよ。
こちらはキングサリの実。
(金鎖と書きます。黄色い藤のような花で、鎖が下がっているように見えるから名づけられたのでしょうが、私、少し前までキングサリとは英語と思っていました^^;「金鎖」と知った時は唖然としましたね(笑))
マメ科特有のかたち。枝豆がぶら下がってるみたいです。
こんな形の実が付いてたら「マメ科」ってすぐわかります。
こちらは真夏には茶色くなってはじけて中から種がはじけ飛びます。
キングサリは涼しい地域でないと大きく育たないので、名古屋近郊ではなかなか大きなのに遭遇しません。でも、背丈強のお庭の中に取り入れやすいサイズの樹と考えればスペースが小さめでも楽しめますよね。
西洋ヒイラギ。冬に真っ赤に色づいてクリスマスホーリーという名前で花屋さんでみられますね。赤くなる前はもちろん緑色。冬に鳥に食べられるまでの長い間枝先についてるのね、と話しかけたりして。
普通のヒイラギ(オニヒイラギ)より葉先が尖っていて触れると結構痛いので植える場所を考えないといけませんが、丈夫だし、虫も付きにくいし、赤い実が気分をクリスマスにしてくれるし、私は大好きな樹です。
こちらはヒペリカムの実。花屋さんで切り花として昔から売られていましたが、最近お庭で楽しめる苗がたくさん出回るようになりました。
よく道路沿いに植わっている種類(ヒドコート、カリシナム)とは異なり、花は小さくすぐに散ってしまうのですが、キレイな実を観賞するために品種改良がされています。
西日が当たってしまうと葉が焼けたように茶色くなりやすく、実の色も黒くなりがちなので半日陰~午前中の日が当たる場所に植えてあげると実になってから2か月ほどは良い状態で見ることができます。
こんな風に色のある花だけでなく、花後の楽しみもある植物たち。
花が終わった後どんな風に花が散っていくのか、どんな風に種が付くのか、顔を近づけてよーく見てみて。新たな発見がそこにはあるかも。